Tenori-one

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WoksのページにTenori-onで制作した曲を掲載しました。記念すべき一曲目なので題してTenori-one。聴いてみてください。

最初の一曲目はTenori-onだけで曲を作ってみたかったので、Tenori-onのSongでできることだけで構成している。が、しかし。Ableton Liveのようにシーンを切り替えたりパートを抜き差ししたりという構成で作っていったのだけど、Liveと違ってTenori-onはシーンチェンジが即時チェンジしかないので、最初から最後までナイスなタイミングで切り替えるのがわたしにはとても難しい。ファームウェアのアップデートでシーンチェンジクォンタイズつかないかな。それがつけばシーンチェンジの予約入れつつ別のパートにちょっかい出すとかできるのだけど。もっと操作を鍛錬しろって話なのだろうけど。

なので、MIDIで出力したものをLiveに一度シーンごとに録音してLive上でリアルタイムに構成。さらに、これはサイズ的に仕方ないのですけどパラ出力がないのでそれぞれのパートごとに別々にLiveに録音してLiveの方で調整した。

MIDIを録音していた時のこと、一番手っ取り早かったRemoteSLのMIDI入出力を使っていたら、なにかシンクがずれるのか、よたったりしたのだけど、mt4に変えたら途端に解消。MIDI I/Fもまだまだ選ばないと駄目みたい。

Creative Commonsはどうするのかとかも初めてなのでいろいろと「ググり」まくったのだけど、なんとかなった(はず)。またこのあたりは別のエントリーでまとめようと思う。

Cover Edge

iPhone用のケースが先日届いた。実はiPhoneが日本で発売されるより前に注文したものだ。Vajaというメーカーのもので、革の色の組み合わせをオーダー時に決められるというセミオーダー的な製品を売りにしているようだ。注文時に完成までに45日ぐらいはかかるということだったので、おおよそそんな感じで出来上がってきたわけである。

出荷されたときにFedexの発送情報が送られてきたのだけど、そのトラッキング情報のブエノスアイレス発という文字を見て初めてアルゼンチンの会社だったということを知ったのだった。そんなことも知らずに注文を出すのもどうかと思うけど、支払いがUS$だったのでてっきりアメリカの会社だと思っていた。

さて、実際にものが届いて感じた良かった点とイマイチな点を。

良かった点

  • 革の発色
  • 色も良いし、自分が選んだ組み合わせというのもポイント高い。

  • デザイン
  • きっちりiPhoneをカバーするのだけど無駄なところがない、まさにMade for iPhoneといったところ。専用ケースなのだからあたりまえなのだけど、その専用ケースの中でもコンパクトにまとまってるのがいい感じ。

  • フィット感
  • 手になじむというのか。そのままだと、ついつるっと滑りそうだったiPhoneがしっかりグリップするようになった。

  • UltraClip
  • ケースのオプションになるのだけど、ベルトに挟んだクリップ状のホルダーにケース背面の金具によって着脱できるようになっていて、ロックもかかりなおかつ決まった方向じゃないと取り外せないようになっている。言葉では何とも説明しにくいのだけど、脱落しにくい工夫がされた着脱システム。なれると簡単に操作ができて便利。

イマイチな点

  • 革が縫製でない

    革は接着剤で貼り合わせだった。細かいことかもしれないけど、職人が〜というのことが書いてあったのでちょっと残念。

  • 着脱時にボリュームボタンを触ってしまうことが多い

    便利なUltraClipの裏腹。そんなところに簡単に触ってしまうボリュームボタンがあるiPhoneが悪いという話も。

  • カバー部分の留めの部分がいまいち不安

    フタ(カバー)の部分はスナップ留め等ではなく、おそらく鉄板を芯にいれてiPhoneの上部のRに合わせた突起をiPhoneに引っ掛けるだけ。ヒンジの部分の革がへたれたり、突起部分がすり減るとフタがパカパカになるのではないかという不安が。

  • 仕方ないのだけど、そのままではドックが使えないこと。

    しっかりiPhoneはホールドされていて気軽にケースを外すのは無理そう。

でも、実物を触って使ってみると満足度は高い。とても気に入っている。

最後の写真は、Vajaのケースがくるまでの間ケースなしも不便だったので頼んで相方に作ってもらったケース。フェルト製。これはこれで使いやすかったし愛着もあった。

Debug the Real

以前から進めていたモノはこんな感じになった。ごつそうに見えて、その実はただのLEDマトリクス駆動回路だけである。

配線のショートチェックなどは終わって動作チェックをしている所なのだけど、まだ制御用のプログラムと回路の両方をデバッグ中だ。

Titanium Blue

わたしが今現在唯一はめている指輪ーーつまり結婚指輪ーーはチタンで出来ている。チタンはここの説明にある通り、貴金属ではない。一般的に結婚指輪と言うと金やプラチナ等になるのだろうけど、もちろんその選択肢も考えたのだけど、最終的に面白いなと思うデザインの指輪を作る彫金師の方に出会い、そしてその方がチタンを主な素材にしていたというところからチタンで、と言う事になった。

なによりも心引かれたのはその彫金師の方が染色といった手法でなくチタンを青色の金属素材として使用している、その青色だった。光の加減によって赤紫色から群青色にまで微妙に変化するチタンの青色がとても美しかったのだ。

当初は酸化鉄の赤や、酸化銅の青緑等、何か決まった色があるのかと思っていたのだが、調べてみるとそうではないらしい。酸化チタンは無色透明で日焼け止め等に使用されているようだ。それがどうして青色等とかいろがつくのかというと、こういうことらしい。とてもとてもうすいプリズムで覆われていると言うわけだ。

わたしはオーダーのときに指輪の内側だけ青色にするようにお願いした。つまりは外さないとその青色は見えないわけだ。「この指は、実はね・・・」なんて、ちょっとした話題の提供にも使わせてもらっている。

I can’t wait over 20 seconds

photo by laffy4k(flickr)

BeatmakerというiPhoneアプリが評判がいいので興味が出て買ってみたのだけど、起動してメニューが出ると落ちる。やたらと落ちる。ちゃんとそのあとも使える事もあるのだけど、どちらかというとその時点で落ちてしまう事が多い。すっかり気がそがれてしまったのだけど、よくよく思い起こせば、iPhoneの挙動として日本語予測変換などでしばらく待たされたあとに落ちる事が多い事に気がついた。Safariでもそうだし、OmniFocusでもそうだ。

もしかして、ある一定時間イベントループに戻らないとシステムがタイムアウトとしてプロセスを終了させるのではないかと、そういうカンがふと働いて、これは試してみなくてはということで、簡単にsleepで待ちを発生させるアプリを組んでみる。名付けてiWait。

iPhone OS標準ライブラリのsleepの引数がどうやらmsecでなくsecらしいなど、いろいろ発見もあったけど結論としてタイトルの通り。19秒待ってみると普通に起動できて、20秒以上待つとランチャに戻されてしまう。

秒数等は環境によっても多少増減しそうだけど、なにか一定時間以上反応がないアプリはタイムアウトさせられるという仕組みは組み込まれてそうな感触だ。

Ever Connector

今日は待望のiPhone引き換え日だったので秋葉原まで出かけて来た。

11日は午前4時半の時点で表参道で当日分は終了したと言うニュースがはいってきていたので、当初は地元でダメだったら表参道に行こうと思ってたのだけど断念。とりあえず地元で何とかなっちゃうのじゃないかと言う甘い期待を胸に行ってみるも既に並んでいる人が。

地元のショップは8台しか入らないらしく、16Gが3台と8Gが5台。しかも16Gは黒だけの上に機種変更は8Gしか受け付けないと言う告知が。わたしは白の16Gが欲しかったのだ。しかも機種変更で。16Gの分は既に並んでる人で終了だった。

8Gなら確実に手に入るのだけどどうする?と逡巡したあげく、8時半から整理券を配ると言う秋葉原のヨドバシカメラにかけてみる事にして、いざ秋葉原に。

7時前に秋葉原に着いた時点で黒の16Gは既にプレ整理券が配布終了。でも白の16Gはまだまだ余裕があった。黒の方が人気があるのね。だけど、その点はわたしには好都合。なんとか確保できそうと安堵したのだった。

やがて8時半になり整理券配布。もらったあとは整理券にかかれている時間に受け付けにいけば良いと言う事で、その時点で解放された。何時かなと思ってみて見ると12時から14時となっていたので、なんだ早いなと思っていたのだけど、よくよくみると13日という指定が。そう、当日渡しではなかったのだった。明後日には手に入るのだから良いかと思ったのだが、事前にそのような告知はなかった(?)のか、当日でないと言う事にクレームを付けてる人もみかけた。

1日2日ぐらいいいじゃないと思うんだけどね。

と、いうことで手に入れる権利は本日無事に行使されたのであった。

Mr.Watson,Come Here!

photo by givepeasachance(flickr)

今日はiPhoneの日本発売日だった。いろいろなニュースに紹介されている通り大盛況だったようだ。わたしも入手のために奔走して、結果として手に入れることが出来た。いや、手に入れることが出来たと言うのは正確ではないな。手に入れる権利を手に入れたと言うのが正しい。なにかオプーナのようだが。

実際には明後日、日曜日に手に入る予定。とても楽しみ。

Outbound Signals

Arduinoという小型のマイコンボードをネットで見かけてから、長い間ご無沙汰であった電子工作をしたい欲がふつふつとわいてきた。

フィジカルコンピューティングというらしく、Arduinoをコアにしていろいろ楽しそうなガジェットの制作が盛り上がっているらしい。USBバスパワードだし、統合開発環境が用意されてるし、至れり尽くせりだ。processingなんかとも関連があるらしい。統合開発環境のデザインなんかも似てるしね。

Arduinoはネットで注文し、その他のパーツを秋葉原で買い集めてくる。ブレッドボードにさくっと配線し、プログラムを書いてポン。LEDマトリクスに指定のドットパターンを表示する簡単なものだけど、あっさりと動いたことにちょっと感動。思いついたことを実現するまでのスピードが速くて良い感じ。

さてさて、第一段階のテストは終了したので次のステップにうつることにしよう。作りたいものがあるのだ。

Totally Good

iPhoneの日本発売が発表された。事前の下馬評通り(?)ソフトバンクだった。プレス発表に「独占」の文字がなかった事から、他のキャリアからも出るのではというのがもっぱらの噂だ。

iPhone発売のニュースは一応大手メディアで取り上げられたが、それが欲しい人と、いわゆる一般の人々の間では相当な温度差があるような気がする。ソフトバンクの株価も発表前までじりじりと下げていて、発表によりややご祝儀的にあがったが、すぐに以前の水準に戻ってしまった。水泳の日本代表がスピード社の水着の使用を認められたという報道の後の、日本でスピード社の製品をとりあつかうゴールドウィンがストップ高に上昇したのと比べるといまいち勢いに欠ける感じがする。そんな単純な物ではないのだろうが、世間一般に見るiPhoneの存在は(まだ)その程度なのではないかと思う。

わたしはというと、もちろん購入する。買うか買わないかという選択肢ではなく、白か黒かという選択肢しか存在しない。iPhoneであるという理由も大きいのだけど、今使っている端末にとてもとても不満があるというのも理由としては大きい。

わたしの使っている携帯電話のキャリアはソフトバンクなので機種変更という事になる。そのソフトバンクの社内でもまだ混乱しているらしく、予約を受け付けている店舗と、詳細が不明なので判明後連絡するという店舗に分かれているようだ。

さて、そんなタイミングに合わせてHTCの端末がイーモバイルとドコモより出る事が発表された。イーモバイルの発表会では「iPhoneの独壇場は終わった」などと鼻息も荒い。

しかし、該当のHTCの端末が使用しているQualcommのチップセット(MSM7000シリーズ)は、現在のところWindows Mobile用のDirect3Dドライバを供給していないようだ。Brew用にはOpenGLESドライバなどを提供しているのだが。NVIDIAのチップセットを採用したEM-1も同じくアクセラレーションドライバが提供されていないようなので、Windows Mobile側に何か問題があるのかもしれない。

HTC端末の問題は、実は見栄えのいいリッチなインターフェイスは一部アプリケーションだけで、その他は従前のさえないWindows Mobileインターフェイスのままだということだ。さながらVista以前のそれぞれのメーカーのお化粧ランチャーをのせたPCのような状態だ。発表の場でもInternet Explorer Mobileの画面は露出していない。おそらく、端末の顔になるアプリは直接チップのグラフィックアクセラレーションを叩いているのだろう。それ以外のアプリに同じリッチさを求めるのは酷だ。

ユーザーインターフェイスの統一感はドコモより出ているLGのPRADA Phoneの方がずっとよくできている。ただしこちらはアプリの追加などはできないなど、スマートフォンとは呼び難いので比較対象としては適切ではない。

タッチパネル搭載機種というだけではなく、トータルとしてのユーザーインターフェイスの完成度としてはまだまだiPhoneには追いつけていない。本格的にiPhoneのライバルが登場するのはGoogle Android搭載機種やWindows Mobile 7搭載機種の発売を待たないといけないだろう。それは半年後か、一年後か。どちらにせよ周回遅れは否めない。

Appleはライバルの目がユーザーインターフェイスに向いているうちに着実にユーザーへの浸透を狙ってくるだろう。気がついたときにはiPhoneというより、その系が提供するサービスが手放せなくなっているかもしれない。

Sounds in Silence

我が家には防音室がある。もともと部屋を探す条件として音が出せる事というのがあり、幸いにしてそういう物件を見つける事ができた。練習のためや、作曲のため、時には一人になりたいときに籠っている。友人が訪れて歌のデモ録りをしていたりもする。

どうやってそういう物件を探すのかというと、それ専門に扱っている不動産屋さんがあるのだ。世の中ニーズがあるところに商売ありといったところか。音が出せる物件を借りたければ専門に扱っている業者に言った方が一般の業者よりは多分見つかるはずだ。

音を出せる物件といってもいろんな種類があって、簡易な防音程度で建物丸ごと音楽家(含む卵)が住んでいるので音が聞こえてきてもお互い様でしょ、といったものから、ちゃんと防音工事がされていて24時間音が出せますよというものまである。多いのは断然前者のようだ。

ワンルームも多いようだ。主に音大生の下宿向けに。すごいのになると一棟まるごとファミリータイプの間取りの防音室付きの分譲マンションで、地下にホールがついてると言った物もあるらしい上に、即日完売の勢いで売れるそうだ。

いろいろ見せてもらった部屋の間取りの中で印象的だったのは、部屋の中央にアビテックス(ヤマハの組み立て式防音室)が設置されていて、以上というものだ。他に部屋はなし。中庭ならぬ中防音室、みたいな。いくらなんでもあんまりな感じがする。

そういえばアビテックスも考えたのだけど、不動産屋さんにきいてみるとあれは重量物ということになってなかなか二階以上の設置は難しいそうだ。あとから部屋の賃貸契約書をみてみたら、確かに重量物は持ち込んではいけないと書いてあったので、そういうのはあるのかもしれない。

不動産屋さんで度々「高い音は上に行きますから」という不思議なフレーズを耳にした。音は放射状に広がっていくのにどうしてなのだろう。低音となると剛性の高いところを伝わって不思議な伝播をしそうだけど。

防音もグレードがあって、ピアノ、弦楽器、木管楽器、声(歌)、金管楽器、打楽器の順で要求されるグレードがあがるらしい。JISでも遮音等級というものが規定されているようだ

我が家の場合、金管楽器までOKといわれたのだけど、実際のところ入り口の二重扉のガラス越しに大声でなく会話ができた。そんな物かもしれない。だけど、生活の中に気兼ねなく音楽ができる空間があるというのはとても楽しいものである。