IKEA Days

IKEAの配送料が高いという話題をみかけたが、配送料に関してはちゃんと明記されているし、順路の途中にも何カ所かそれに関する掲示がされている。小さい物や少数の物を買った人は高く感じるのかもしれない。わたし的には、そんなもんじゃないかな、と思っている。

ただし、注意が必要なのは個数の数え方だろう。小さいものでも一つとカウントされる上に、物によればパーツが分かれて梱包されていて、たとえ一つのキャビネットでも二つ以上にカウントされることがあるということだ。小さい物に関しては救済策が用意されていて、まとめて用意されてる箱なりに3辺の合計が一定以下に梱包できれば一つ扱いにしてくれる。また、梱包用品も用意されている。

我が家の場合、家の中にすべての物を運び込むのに30分は裕にかかった。配送会社のプロ二人組で。それだけでも十分元がとれた気がした。たとえ車があったとしても(つまりないということだが)あの労力は考えただけでも途方に暮れそうだ。なにせ長さ2メートルをこえる一梱包50キロ弱の段ボールの箱である。

さらに、IKEAの家具は自分で組み立てることが前提だ。あたりまえではあるが。工具、それも電動ドライバーは用意した方が良い。さらっとドリルで穴をあけろと書いてあったりもする。ハンマーも必須だ。なるべく重い大きめなのが良い。釘だけではなく、金具を打ち込まないといけないこともあるのだ。心配ならIKEAの用意周到に用意された工具セットを買うのも良いだろう。

そして、なにより組み立て説明書を読み解く根気が必要だ。どの国の言葉の人間にも分かりやすいように、絵といくらかの数字のみで組み立て方を解説しているのだが、どの国の人間にも分かりにくいのではないかと思われる。些細な組み立て説明書の読み違えで妹のクローゼットのドアを二度と取り付けられなくしてしまった父親の失敗の教訓を忘れないようにしたい。

一日でクローゼットぐらいは組み上がるかと思っていたが、とんでもない。平日は仕事があるので、朝のわずかな時間と、夜のやはりわずかの時間しか作業をすることが出来ない。高層ビルの建築現場のように、日々じりじりと、しかし着実に進めている。時に「日本の文化にあわない」だの「DIY好きが買う家具だ」だのと文句を言いつつ。しかし、出来上がったとき(致命的な失敗をしていない限りだが)、「やっぱり、良いね」と言うに違いないのだ。