Missing Books

最近、というには旬が過ぎてしまった話題と言う事になるのかもしれないけど、グーグルが書籍検索サービスに関して、米国出版社協会和解した事により日本の出版社のあいだに巻き起こっている騒動がある。

ここの解説を読む限り、影響があるのは「著作権の保護期間内である書籍についても、絶版または市販されていない書籍」だと思うのだけど、Googleのこのページを見ると「今回の和解契約により、ユーザーは Google ブック検索に登録されているさまざまなカテゴリの書籍にアクセスできるようになります。」という項に「
著作権で保護された、刊行中または市販されている書籍」と書いてある。はて。

仮に「著作権の保護期間内である書籍についても、絶版または市販されていない書籍」が影響をうけるとして、それってそんなに問題ある事なのかな。もし、「将来価値が上がるまで待ってて、いまは絶版にしてるんだよ。権利は手放さないから。」というのなら、ちょっとやな感じだ。しかし、それが商売と言うものかもしれないけど。

と、いうのも、わたしは好きで音楽の理論書を読むのだけど、かなりの確率で初版で絶版というものにあたる。神保町の古賀書店という音楽関係の書籍専門の古書店があるのだけど、そこで見つかるとラッキー、見つかったにしてもプレミアがついてたりする。

原書だとまだ普通に刊行されてて、日本でもアマゾンで手に入ったりする。しかも、結構安い。なのだけど、原書が英語のものは、なんとか読めるのでそれで用は済むけど、なかには原書がフランス語とか言うものもあって、そんなのはお手上げだ。

アマゾンの書籍検索がだめだというなら、日本の出版社はそういった絶版で手に入らない書籍を読む方法を作ってほしいと思う。また、コピー不可とかWindowsのみとかガチガチに固まって身動きのできないようなシステムな予感でいっぱいなのだけど。

書籍においても、音楽産業が通ったDRMフリーに至るというあのゴタゴタをもう一度やるのかな。